ホームページを立ち上げるだけならば、固定ip1のプランで十分です。
しかし事業が大きくなると、固定ip1では足りません。
プロバイダでは法人に向けたプランに、ipアドレスが8個割り振られる固定ip8のプランがあります。
では固定ip8を導入すればどういうメリットが得られるのか、まとめてみました。
まず頭に入れておきたいのは、固定ip8は8個のipアドレスが使える訳ではないことです。
1つはネットワークアドレス・もう1つはブロードキャストアドレスに使われます。
ネットワークアドレスを簡単に説明すると、「このネットワークを使っています」と示したアドレスのことです。
ブロードキャストアドレスとは、ネットワーク機器に届けるアドレスのことです。
更に大雑把に言えば、データ宅配業者のようなものです。
つまり固定ip8で使えるipアドレスは、実質6個になります。
固定ipを複数持つメリットは、vpnの構築にあります。
vpnとは、仮想プライベートネットワークのことです。
vpnに繋がっているパソコンやネットワーク機器であれば、どんなに離れた場所にいてもデータをやり取りすることができます。
vpnを利用すれば九州にある支社から、東京にある本社のパソコンのデータを取り出すことができるようになります。
また万が一サーバーがクラッシュを起こしたとしても、迅速に対応できるのも固定ipを複数持つメリットです。
FTPサーバー・WEBサーバーを用意し、それぞれに固定ipを割り当てます。
すると処理を分散したい時にバーチャルドメインを構築することができます。
またサーバーに負荷がかかると、ネットどころではありません。
でも固定ipを割り振っていれば、複数のサーバーに負荷を分散させることが可能です。
ちなみに固定ip8の利用料はipアドレスが8個も割り振られているので、少々高めに設定されています。
また基本的に法人に向けたプランとなっているので、プロバイダによっては個人向けとして提供されていません。